人工妊娠中絶手術は母体保護法が適応される場合で、今回の妊娠を中断しなければならないときに行う手術です。人工妊娠中絶手術が受けられるのは妊娠22週未満(21週6日)までですが、妊娠初期(12週未満)と、それ以降とでは手術方法が異なります。
妊娠12週〜22週未満ではあらかじめ子宮口を開く処置を行なった後、子宮収縮剤で人工的に陣痛を起こし流産させる方法をとります。個人差はありますが、体に負担がかかるため通常は数日間の入院が必要になります。妊娠12週以後の中絶手術を受けた場合は役所に死産届を提出し、胎児の埋葬許可証をもらう必要があります。
麻酔科専門医師が在籍しております。麻酔科は経験年数、試験により、認定医・専門医・指導医と3つに分かれていますが、当院の麻酔医師は全員いずれかの資格専門医です。指導医レベルの麻酔科医を配属することで、いかなる病気・合併症・リスクにも対応できる専門医集団の手術チームスタッフを確立しています。
出典 中絶手術について
女性医師やスタッフを採用しているクリニックが増えています。婦人科は初めてという方や、男性医師にはちょっと相談し辛いという方などには、女性医師のいるクリニックがおすすめです。
妊娠中絶手術に使用する医療器具は体内に入る吸引管はもちろん、体内に触れないホースの部分まで患者さまごとに全て交換して滅菌処理をしています。手術中は患者さまお1人に対し医師・看護師等3名体制で手術にあたっておりますので患者さまの体調の変化にいち早く気づき適切に対処しております。
術後の子宮の安静を保つために当院では低用量ピルの内服をお勧めしています。喫煙者や何らかの理由で低用量ピルが内服できない方や、すでにお子さんがいて今後は出産の予定がない場合は子宮内リングのミレーナをお勧めしています。手術中に麻酔が効いた状態で装着しますので痛みがなく、とても楽です。出産経験のない方にも使用できます。
手術ができる時期は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。それ以降は母体にかかるリスクの大きさや倫理的な問題から、中絶手術は認められていません。
手術がスムーズに終われば子宮も元の状態に戻ります。ただし、中絶手術の精神的なストレスからホルモンバランスが乱れると、卵巣機能に異常が出る可能性は否定できません。
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