売上債権回転率とは、会社の売上債権の回収が、どの程度効率的に行われているかを示す比率。経営の効率性を分析する指標の1つ。
売上債権の回転率について
多くの企業では売上債権が発生するため、回転率が気になっていないでしょうか?もっと効率よく売上債権回収をしたいと考えているなら、債権管理システムの利用がおすすめです。
債権回転率は、これが低いほど債権回収に時間がかかることを意味しており、売上が発生した直後から売上債権として資金が拘束される期間が長いことを意味している。
売上債権回転期間という指標もあります。これは、回収するのにかかる月数(日数)を出す指標です。
売上債権回転期間 = 売上債権 / 売上高 ÷ 12ヶ月
これを出すと、回収までに平均何日かかっているかが分かります。
債権管理システムの主要な機能として、取引ごとに発生した債権と入金をひも付ける機能があります。入金があった際、取引先ごとの売掛の一覧からマッチング、消込を行うことができます。
多くの会計システムでは、売掛金と買掛金、これらを帳簿に記入するという機能は備わっていても、債権・債務の各情報をリアルタイムで管理することや、代金回収・支払状況の把握、受取手形や支払手形の管理といった業務までカバーできるものではありません。
出典 債権・債務管理とは?
売上債権回転率や売上債権回転期間という指標を、経理が毎月きちんと把握していくことができれば、売上債権回転率が急に下がった、あるいは売上債権回転期間が急に長くなった取引先を早い段階で発見することができます。
取引先の経営状態が急に悪化している可能性があるため、調査によって状況を把握しましょう。必要であれば「取引縮小・取引撤退」などの対応を行うことによって、売上債権回転率の低下を防ぐことができます。
Lappingは隠蔽工作不正です。
顧客A社からの入金を不正に着服した社員がB社からの入金をA社からの入金にあて、とりあえずA社のBalanceを正しく見せます。今度はC社からの入金をB社の入金にあてて、B社のBalanceを正しく見せます。
このようなラッピングをした人は、だれからいくら抜き取ったのかわからなくならないように、着服金額の管理簿を残すことが多いです。
内部統制的には、入金担当者と回収担当者を分けることが基本です。そうでなくても売掛債権の残高確認や領収書の連番管理、督促の徹底で牽制することがきます。
定期的に残高確認をおこなうことや、入金明細書や領収書、滞留債権の顧客管理を徹底するなど、不正が発生しないよう純然たる債権管理の経理実務が問われてくることになるでしょう。
ラッピングの兆候は、以下のような通りです。
お客様のクレームの増加
説明のできない売掛金残高の増加
売掛金残高を確認した時に説明のつかない差額が生じていた
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