介護のお仕事は、老人ホームなどの施設内で、お年寄りの身の回りのお世話をする仕事です。おもに利用者の日常生活の介護を行います。利用者が、その人らしい、生き生きした生活ができることを目指します。
毎日、起床・着替えの介助に始まり、食事、おむつ交換、入浴…と、分刻みのスケジュールで働いています。介護職員は、特別養護老人ホームで働く介護職員の場合、24時間を通して介護をするため、勤務は交替制です。
入浴介助は介護の仕事をする上で大きなウェイトを占める仕事です。利用者にとっても体を清潔に保つだけでなく、新陳代謝を高める、筋肉をほぐすなど重要な目的があり、何より食事と並んでいちばんの楽しみでもあります。
排泄介助は介護の仕事の中でもいちばん難しいかもしれません。介護を受ける側にとっては排泄を他人に介助してもらうことは身体的にも精神的にもストレスを感じるものです。そのためお互いの信頼関係が構築されていることがとても重要になります。
介護業界にはさまざまな仕事があります。中には、仕事をするうえで資格が必要なものもあり、いろいろな働き方を検討することができる業界です。
同じ介護業界でも、その職種や仕事内容はさまざまです。現場の介護福祉士やケアマネジャーになるには資格が必要ですが、介護助手や介護補助の場合は資格がなくてもなることができるので、パートやアルバイトでも助手や補助の業務なら仕事に就くことができるでしょう。
介護士の年収の平均は、378万円でした。
平均年収推移は270万円~400万円となっています。
お給料(月収):約15〜26.8万円となっています。
介護福祉士の資格を所持している人の生涯賃金は、40年間勤務したと仮定すると、1億2,000万円程度になるでしょう。
ただし、5年目に、介護支援専門員の資格を所持することや、条件の良い施設に転職することなどを考慮すると、あと2,000万円から4,000万円程度上乗せすることも可能かと思われます。
厚生労働省が発表している「介護労働の現状」の悩み・不安・不満等によれば、介護現場で働く45%が人手不足を実感しているそうです。
2060年には、2.5人に1人が65歳以上となることが見込まれている人口推移からもわかる通り、少子高齢化への流れは止めようもありません。高齢者人口は、2043年まで増え続ける推測です。
介護記録のシステム化によって、根拠に基づいた介護サービスが示され、すべての職員がベテラン職員のように高い質でサービスを提供できるようになります。これにより、介護職員の負担を軽減し、生産性の向上、人材の確保にもつながるのではないでしょうか。
2010年以降減少している日本の人口の中で、反対に増加の一途をたどっているのが75歳以上の高齢者の数。超高齢社会はまさに急速に進んでいます。
高齢者の数が増えれば、それに伴って増えるのが介護サービスの需要です。
介護職の場合は、働く年数などによって受験資格が与えられ、公的資格や国家資格がキャリアを証明してくれます。
上位の資格を取得すると、多くの場合、資格手当がつき給料がアップします。また、仕事の幅が広がったり管理職になったりと、キャリアアップの道も開けていきます。
たとえば、無資格で介護施設で働きはじめ、働きながら「介護職員初任者研修」を受け、修了試験に合格すると、まず利用者さんの身体介護ができるようになります。
介護施設にもよりますが、この時点で給与がアップするケースもあります。
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