生産が減少するドパミンを補充したり、ドパミンの分解を抑えるような投薬が治療の中心ですが、運動機能の低下を防ぐために行うリハビリも、大きな役割を果たしています。ラジオ体操でも散歩でも、とにかく体を大きく、筋肉を動かすことを心がけることが大事です。まったく体を動かさない人に比べ、運動機能は長く維持できることがわかっています。
パーキンソン病のリハビリはどんなことをする?東京にはリハビリ施設が多い!
パーキンソン病でのリハビリは、早期に行うことがポイント。今回は、パーキンソン病のリハビリにおいて、重要性やリハビリの種類について紹介していきます。
パーキンソン病では、自分で考えているより動きが鈍くなり、放置すると病気の症状以上に体は動かなくなります。意識して運動し、悪化させないことが大切です。
パーキンソン病は薬の効果により発症後も自宅で過ごすことのできる病気です。患者会などによる支援もありますが、地域全体でのサポート体制の充実も重要な課題となっています。
本来であれば、専門知識を持つ理学療法士(PT)などの指導を受けながら、それぞれの症状に合ったリハビリが必要です
パーキンソン病にかかった患者さんは、無動症状や姿勢反射障害などの症状により運動不足になりやすく、体を動かさないことによって歩行機能が衰えやすくなります。
パーキンソン病では口やのどの動きが障害されるため、声が小さくなったり、言葉が出にくくなったりします。そのため、話し言葉のリハビリも大切です。
パーキンソン病の患者さんでは、特に体をねじる動作や股関節・膝関節を曲げることが行いにくくなることが多いです。各関節で動かせる範囲内で、自分でできるだけ関節を動かすことが大事です。
歩行時の前かがみの姿勢に対しては、両手を挙げて壁などにつきながら、背のばしの姿勢をとるとよいでしょう。また1日1回はうつぶせの姿勢をとることも、前かがみの姿勢を改善させるのに有効です。また、床上での四つ這いや片足立ち等も有効です。
パーキンソン病の方が筋力を鍛えることによって、歩行速度・移動能力の改善などに効果が生じるケースもあります。
パーキンソン病の場合は姿勢反射障害などが生活動作の制限因子になることも多いですが、筋力低下が認められる場合には、筋力増強運動も必要なアプローチといえます。
パーキンソン病の方のリハビリでは、有酸素運動を中心とした全身運動を行うことで、歩幅や歩行速度、運動開始時間の改善などに効果があると示唆されています。
背もたれ式の自転車エルゴメーターやトレッドミルなどを使い分け、状態に応じて使用する機器や環境は調整します。
パーキンソン病におけるリハビリテーションは、
薬物療法や外科治療と並んで身体機能を維持する
ために必要な治療のひとつです。
あなたの体の状態や気になる点に合わせて
適切なリハビリテーションを
行いましょう。
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