マンションの老朽化を防ぎ、快適な住空間や資産価値を維持するために定期的に実施する工事。国土交通省は建物や設備の性能・機能を新築並みの水準に回復する工事と定義し、実用上支障のない水準に保つ「補修」や性能向上を目指す「改修」と区別している。
マンションの大規模修繕について理解しよう
マンションも年数がたてば修繕が必要になってきます。
小さい修繕ならいいのですが、大規模修繕となると計画的に費用なども考えて行うことが必要です。
マンションの大規模修繕について理解を深めましょう。
塗装面ではチョーキング、シーリング材ではブリード、タイル面などではエフロレッセンスなどなど…
美観が損なわれる現象を補修し、清掃や再塗装などで美しい外観を取り戻すことを示します。
建物・設備の経年劣化(エレベーターの交換など)、社会的劣化(バリアフリーなど)に対応できるように提案し、建物の防犯性や安全性、機能性を重視したリフォームにより快適な住み心地を実現します。
暮らしを充実させるための大規模修繕を行うことで、そのマンションの価値を高めることもできます。
高齢化が進む中、暮らしやすい住居を求める人が多いこともあり、マンションの大規模修繕は必要性が高いのです。
マンションの管理会社の提携業者・関連子会社などに工事をお願いする方法です。普段からお世話になっている管理会社を通して行うため、一見一番お手軽でいい方法に思えますが、管理会社はもともと修繕工事を主体とした会社ではないため、施工管理能力が弱いというデメリットも。
修繕工事を自ら行う業者ではないので、施工中の管理が行き届かないということも考えられます。
気軽に依頼できるという利点はありますが、費用が掛かりすぎたり、管理会社という立場から入居がより増えるように、無駄な修繕が行われることもあるようです。
大規模修繕工事の需要が増えるにつれ、ゼネコン(総合建設会社)やゼネコン系列のリフォーム会社が改修工事を行うケースが見られます。名前の知られた施工業者は安心感がありますが、次項に記載の大規模修繕工事専門の施工業者と比べ、大規模修繕工事に特化した経験と実績は、施工業者によって異なります。
マンションの大規模修繕は全体の構造に影響を及ぼす工事でもあるため、総合的な見地から、安全かつ確実な工事を行わなければなりません。また、大規模修繕は塗装や防水、シーリングなど複数の工事を一気に行いますが、不慣れな業者だとスケジュール調整ができず、工期が遅れて住民に不安を与える続けることになります。このような点をふまえると、施工会社は修繕工事業者が最も適しているのです。
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