構造体に鉄骨を使っているため、木造住宅よりも剛健な構造になっているため、耐震性に優れた住宅であるのが最大の特徴です。耐久性も防錆処理をすることで劣化しにくく、白アリ問題もほぼ起きません。
鉄骨住宅は軽量鉄骨と重量鉄骨の2つに分けられます。
•ビルや工業施設などで使われるのが「重量鉄骨」
・・・鋼材の厚みが6mm以上のもの
•一般住宅で良く使われるのが「軽量鉄骨」
・・・鋼材の厚みが6mm未満のもの
鉄筋とコンクリートのそれぞれの特長を組み合わせることで、
強さとしなやかさを併せ持つことが最大の特長です。
コンクリートは火災などの燃焼から鉄筋を守り、
また、外気や雨水から鉄筋を守り、錆びるのを防ぎます。
勘違いをされやすいのですが、鉄骨住宅と鉄筋コンクリート住宅は全く別の構造になります。
鉄筋コンクリート住宅の場合は鉄骨とコンクリートが合わせて使われており、鉄骨住宅は鉄骨のみです。
断熱性は、鉄骨住宅を建てる際に注意しておかなければならないことの一つです。
木造住宅であれば、実際に建物が出来上がった後でも、柱の間部分、壁の中部分に断熱材を入れることで、一定のレベルの断熱性を持たせることができますが、鉄骨住宅の場合はそう簡単にはいきません。
壁部分であれば、外壁と内壁に存在している鉄骨を断熱材で包み込みます。熱が移動するのを止める、という方法が一般的で、ハウスメーカーごとにさまざまな断熱材が開発されています。
しかし、断熱材がズレてしまうと十分な効果を得ることができません。
鉄骨の方が火に強いと思われがちですが、実際に鉄は700度を超えると曲がる言われています(戸建の火事は1200度に達します)。
逆に木材は表面が燃えますが、木の中は炭化しますので燃えきらない特徴があります。
つまり倒壊確率から言ったら軽量鉄骨が不利になると言えます。
なるべく壁や柱を減らして、大空間のLDKが欲しい、という場合は鉄骨住宅の方が向いています。
また、LDK南側に天井まである大きな窓をいくつも並べたい、という希望も同様です。
これが鉄骨メーカーの最大のメリットと言えます。
鉄骨住宅の工期は、およそ4ヶ月前後と言われます。あらかじめ工場で大枠を作り上げるユニット工法に限っては、さらに工期が短縮されます。
木造住宅と違い、鉄骨造は工場で構造部材を加工するため、現場ではそれらを組み上げる作業が主です。そのため施工精度が高く、均一な建物に仕上がるのは大きなメリットと言えます。
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