初期段階ではほとんど症状が見られないので、進行しなければ症状が出ないのが厄介です。進行すると肝機能の低下によってだるさを感じることがあります。自覚できる症状の一つが黄疸で、腹部に張りを感じることも。かなり症状が進行した場合、痛みの症状が起こるようになります。
肝臓がんのステージとは?どんな症状があるのか見てみよう
肝臓がんと聞いても、どんな症状があるのかわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は肝臓がんの症状やステージについてまとめました。
肝臓に転移しても初期段階ではほとんど症状が出ず、気づかずに過ごす方も多くいます。自覚症状として代表的なのが黄疸です。腹部の右上あたりに鈍痛が起こることも。倦怠感も生じやすく、体を動かしていなくてもだるかったり、疲れが取れなかったりする時は肝臓に転移している可能性があります。
肝臓へ転移した場合、病巣が大きくなるまで症状は現れにくいですが、体重の減少や食欲低下、疲れやすくなるなどの症状が出ることがあります。進行すると見られるのが、背中やお腹の痛み、黄疸といった症状です。
「ダウンステージング」を行なえば、化学療法などでがんを小さくし、切り取れる状態になるそう。 がんの近く、あるいは肝動脈から抗がん剤を注入し、がんを小さくさせたり、死滅させたりします。
肝臓を部分的に切除し、がんを取り除く方法です。肝障害の程度が「軽度~中等度」で、「がんの数が個以内」の患者さんが対象となります。
肝障害の程度が「軽度~中等度」で、がんの数が「4個以上」の患者さんが対象となる治療法です。がんが3個以内でも、直径が3cmを超えていて、手術が難しいケースではこの治療法が選択されます。
肝がん末期では、肝臓の機能が障害されることで著しい体重減少や黄疸、腹水、全身のかゆみ、むくみ、疲労感のほか、腹痛や下痢などの多彩な症状が見られるようになります。さらに、肝臓特有の有害物質を解毒する作用が低下することで、脳の神経が有害物質によって障害される「肝性脳症」と呼ばれる症状が出現することもあります。
初期の肝細胞がんでは、自覚症状はほとんどありません。このため、検診や他の病気の検査の際に偶然発見されることもあります。がんが進行してくると症状が現れます。がんが大きくなることによって症状が現れる場合や、肝硬変が進行して肝臓の機能が低下することで症状が現れる場合があります。
肝臓がんが大きくなることでお腹の圧迫感や腹部膨満感、痛みなどを引き起こすことがあります。肝臓の表面にできたがんの場合には、肝臓の破裂によって突然強い腹痛を起こしたり、お腹の中に出血を認めたりすることもあります(腹腔内出血といいます)。またそれによって血圧が急激に低下することもあります。
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