ノンバンクは、法律で定められた銀行・信金・信組・労金等の金融機関以外で、貸金業務(与信業務)を営む金融会社の総称をいいます。これは、預金の預け入れや為替(決済)の機能を持たず、貸し出し(融資)を行う形態であり、日本においては、貸金業法に基づいて設立された各種金融会社のことを指します。具体的には、信販会社やクレジットカード会社、消費者金融会社などの「消費者向けノンバンク」と、事業金融会社や不動産関連金融会社、リース会社、ベンチャーキャピタルなどの「事業者向けノンバンク」があります。
出典 iFinance
ノンバンクは以下の6種類に分類することができます。
1.消費者金融会社(個人向けに無担保で比較的少額の融資を行う)
2.クレジットカード会社(クレジットカードを発行し融資を行う)
3.信販会社(割賦販売など販売信用による融資を行う)
4.リース会社(車や機械設備などのリースで融資を行う)
5.不動産金融専門会社(住宅金融専門会社とも言われ、不動産専門で融資を行う)
6.事業者専門金融会社(個人事業主や中小企業などの事業者向けに融資を行う)
この中でも、消費者金融・クレジットカード会社・信販会社の3つは「三大ノンバンク」と言われています。
ただ近年では、三大ノンバンクの合併も増えつつあり、大きな業態の違いは少なくなってきているとも言えます。
銀行とノンバンクの大きな違いは、銀行は総量規制の対象外なのに対し、ノンバンクは総量規制の対象となる点です。この裁量規制とは、年収の3分の1以上の貸し出しをしてはいけないという規制のことです。例えば、年収300万円の人の場合、ノンバンクからの借入限度額は100万円までになっています。
出典 債務整理ナビ
カードローンの中でも、ノンバンクは審査から融資までのスピードが早いといわれています。延滞などの事故情報や、収入の安定性、勤続年数、他社からの借入件数・総額などに特に問題がなければ、1時間から2時間程度で融資を受けることが可能です。
出典 カードローンの比較サイト
ノンバンクのカードローンは、一般的に銀行カードローンよりも金利が高く設定されています。
相場としては、ノンバンクが年18.0%~20.0%なのに対し、銀行カードローンが年15.0%前後といったところです。
金利が低いと、返済額に加わる利息が少ないので、その分だけお得にお金を借りることができます。
銀行で事業融資を受ける場合、多くの書類が必要です。例えば、融資の額が多ければ、第三者保証人や担保(+関係する書類)も提出します。もちろん、担保が用意できない場合は、日本政策金融公庫の融資や担保不要ローンを探すことも可能ですが、通常の銀行(事業)融資は、担保と保証人が求められます。
対して、ノンバンクのビジネスローンは「必要書類が少なく済む」ので安心です。納税証明書や決算書、確定申告書、代表者の身分証明書があれば、ビジネスローンが利用できます。ただ、業歴が浅い場合は収支計画書や事業計画書の提出が必要です。業歴1年未満の方は、以下の書類を準備してください。
《ノンバンクの融資で必要な書類》
・ 納税証明書
・ 決算に関する書類
・ 確定申告書
・ 収支計画書(業歴が浅い場合)
・ 事業計画書(業歴が浅い場合)
出典 資金調達プロ
金融機関の中でも、ノンバンクは敬遠してしまう方も多いようです。しかし、実際は安全なノンバンクが多いので、敬遠していては借入先の幅を狭めてしまいます。ノンバンクを、きちんと理解して上手に使うことが重要なのです。
ノンバンク、例えば日本保証やセゾンファンデックスなどは、メガバンクの保証業務も行っており、きちんと企業として稼働しています。このような業者であれば、安全な借入が期待できるのです。
つなぎ資金の調達先として頼りになる即日融資も可能なノンバンクと融資事例も紹介します。銀行や大手ノンバンクで融資を断られてしまった方も、あきらめずに見てみてください。
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