多くのがんで、その進行度は「ステージ」であらわされる。ステージは、0期(ステージ0)から4(ステージIV)期までの5段階に分類され、4期が最も進行している状態だ。
癌のステージ4が持つ意味とは?治療方法はどんなものがある?
近年、癌は早期発見、早期治療をすれば、完治できる可能性が高くなりました。
しかし、進行状況によっては生存率が下がるおそれがあります。
今回は癌でステージ4の場合における生存率、治療方法、おすすめの病院を紹介します。
0期はがんが上皮組織(粘膜)にとどまっているもの。1期は上皮組織を超えているが筋肉層にとどまっているもの。2期は筋肉層を超えて浸潤しているが、リンパ節への転移のないもの。3期はリンパ節転移も見られるもの。4期は、がんがはじめにできたところから周りの主要な血管や離れた他の臓器への転移があるものだ。
やはりすい臓がん、肺がん、大腸がんなどの死亡率が高いがんはステージ4における5年生存率が低くなってしまいます。
しかし、乳がんは33.9%、前立腺がんは47.7%と日本人が罹患しやすいがんの生存率は高いですね。
またこれは2006~2008年の診断例から導き出したデータです。
手術をおこなえるのは早期で見つかった、肺がん全体の3割ほど。多くのケースでは、放射線での治療がメインとなります。
ステージIVでは抗がん剤による治療を行います。抗がん剤では全身をカバーできるので全身に転移のある状態ではより適した治療になります。
抗がん剤治療や緩和ケアをうまく使って苦痛を減らし、生活を維持することを目指すことができます。
出典 胃がん|MEDLEY
大腸がんの末期には、がんに侵された組織からの出血や腸閉塞が起こりやすくなりますので、予防や治療のために大腸がんの組織に侵された腸管を切除して、新たに便の排泄口として人工肛門(ストーマ)を増設することもあります。
腫瘍の数が多い場合や、進行度合いが進んでいる場合には「動脈塞栓術」という方法がよく取られます。がんにつながっている血管に抗がん剤を染みこませた栓をして、栄養を届かないようにするのです。
最近では、トモセラピーや陽子線治療、重粒子治療など放射線をあてる範囲を絞りめる最新の治療が出てきたため、これらは肝がんの治療に有効であると考えられています。
乳がんの治療には、手術によるがんの切除、化学療法、放射線治療などがあります。乳がん末期の状態では、既に全身にがんが転移した状態なので、全てのがんを手術で切除することは困難です。そのため、ホルモン剤や抗がん剤を使う化学療法で全身のがんの進行を遅らせるための治療を行います。
初回ホルモン治療にはLHRHアゴニスト(注射)、手術により両側の睾丸(精巣)を摘除する外科的去勢、抗男性ホルモン(アンチアンドロゲン)剤の内服があります。
これらを併用する場合もあります。全身療法ですから転移のあるステージDが適応となります。局所進行がん(ステージC)には放射線治療と9ヶ月間のホルモン治療による併用治療をしばしば行ないます。
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