機関投資家や富裕層から集めた資金を運用する投資のプロたち。企業に投資してリストラなどを進めて企業価値を高め、最終的に売却益を得る「プライベート・エクイティー・ファンド(PEファンド)」や、デリバティブ取引を駆使して相場が上昇局面でも下落局面でも利益確保を狙う「ヘッジファンド」などがある。
投資信託で一番重要?ファンドについて知ろう
これから投資信託にチャレンジしたいと思っているなら、ファンドについて詳しく理解しておきましょう。投資信託のファンドとは何なのか、ファンドの選び方を紹介します。
投資家から資金を運用目的で集めて、それを証券や不動産などの金融商品で運用することを業務にするシステムを指します。投資のプロのことです。
ファンドという言葉は、基金を集めることがもともとの意味ですが、現在では資産運用会社を指す言葉であったり、金融商品を指す言葉であったり広義で使われています。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。
投資信託の選び方7箇条
いきなりファンドを選ばす、資産クラスを選ぶ
シンプルなファンドを「自分で」組み合わせる
信託報酬の高いファンドを除外する
ファンドの資産規模・流動性を確認する
売買手数料の安いチャネルで買う
分配金にこだわらない
過去の運用成績で選ばない
投資信託の保有時にかかる手数料は、運用期間中ずっとかかるものです。利益の有無にかかわらず支払うものですから、あまり高い手数料は運用成績を下げてしまいます。注意しましょう。
投資初心者の方・安定的に運用したい方は、債券をメインに運用する投資信託を探しましょう。投資経験が長く、リスクを大きく取れるという方は、株式をメインに運用する商品を探しましょう。
ファンド選びで迷ったら、運用実績も選ぶときの目安となります。
シンプルに純資産残高が上がっているものを選ぶ方法もあります。
基本的には純資産残高が年々あがっていることさえ確認していれば良いですが、余裕のある人は、その他基準価額や信託報酬の変化も、確認しておくことをオススメします。
基準価額は投資信託の一口当たりの単価で言うならば株取引の株価に相当します。最も重要な指標の一つであるため証券会社のランキング等でも目立つところに表示されています。
投資信託を利用する理由は資産を増やすことですから、その方の投資目的にあったファンド選びが重要です。
すぐに使う予定のあるお金はリスクが低めのもの、長期で運用できるものは少しリスクが高めのものへ投資するというのが一般的なスタイルです。
目的によって、次に述べるように保有期間のめどが決まり、それに適したファンドのタイプが決まってきます。購入目的・資金性格をはっきりさせることは資産運用の効率性を高めるためにとても重要です。
例えば、積極的にお金を増やしたいのであれば、「株式型・海外(新興国)・アクティブ型」、逆にあまりリスクをとらず堅実な運用を希望するのであれば、「債券型・国内・インデックス型」が向いているでしょう。
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