日本では男女のオナニーは「自涜」、「手淫」とも言い、どちらも明治初期に考案された呼称である。「自涜」は、自らを穢すという意であり、「手淫」にもオナニーを忌むべきものとする考えが背景にある。この時代には、オナニーは悪であるというのが一般通念であり、この2つの呼称の悪いイメージを払拭するために小倉清三郎が1922年に考案した呼称が、自らを慰めるという意の「自慰」である。尚、「手淫」という言葉には、広義に手を使って性的刺激を与える[3]行為全般を指し、相手の性器を手で刺激することや相互自慰[4]も含んでいる。また、「セルフプレジャー」は猥褻でない保健用語として使用が進められるが普及は進んでいない。

中学生から20歳代頃までの若年男子を中心にスラングとして「オナる」「マス(を)掻く」「抜く」「シコる」「ひとりエッチ」[5]などと表現する場合もある[6]