マスターベーションには何の害もない

出典 日本性科学会 「セックスカウンセリング 入門」

マスターベーション:オナニーともいう。自分の性器を刺激して、快感を得ること。自体愛の主要な部分を占める。
わが国では一般にマスターベーションに対して寛容であったが、西欧においては、最近まで否定的な見解が強かった。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は伝統的にマスターベーションを厳しく禁じている。キリスト教がこれを禁ずるのは、生殖の目的を持たない性行為は罪悪であるという考えに、深く根差している。
第二次世界大戦後に出版された『キンゼイ報告』は、男性の大人の90%以上がマスターベーション経験を持ち、それによる明らかな害は認められないことを実証し、マスターベーション有害説に止めをさした。