膣は興奮すると拡大するが、入り口付近だけは狭くなる

出典 石浜淳美 「セックス・サイエンス」

マスターズの研究では、性的刺激を受けると膣腔全体の拡大と伸長が起きる。特に膣上部2/3に限定して起こる拡大は著明で、未産婦では径が2cmから5.8-6.3cmへ、長さが7-8cmから9.5-10.5cmへと拡大し、経産婦では径3-4cmが6.8-7.3cmへ、長さ8-9cmが11-12cmへと拡大する。マスターズはこれをテント形成と呼んだ。
更に著明な変化は、興奮期に入ると膣壁全体を通じて血管から濾出液が、汗滴が滴るように出てくる(発汗現象)事である。

平坦期に入るとテント形成が進んで、膣腔からの精液の流出を防ぐ精液プールが作られ膣壁全体が暗紫色になる。同時に膣下部1/3にオルガスム隆起ができて膣全体が精液を漏らさない構造になる。
オルガスム期にはオルガスム隆起が自律的に5-10回収縮する事がある。
消退期は陰茎の抜去後3-4分で、膣腔の拡大は元に戻り精液の膣外流出が起こる。