自慰(マスターベーション)の研究~男性編

自慰は大学生の年齢で経験率が90%を超えるほど、男性にとって身近な存在です。10代、20代であれば、毎日自慰をする男性も珍しくありません。ところがその方法を間違えると陰茎に傷を負ったり、あるいは自慰では大丈夫なのに性交では射精できない障害に陥ったりすることがあり、十分に注意が必要です。

nangoku さん

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内容
1.男性の自慰に関する調査、統計
2.男性の自慰の方法
3.男性用の自慰グッズ
4.オナホールを自作する男たち
5.男性の自慰での注意点

1.男性の自慰に関する調査、統計

「男子自慰の初発年齢」

10代男子の43%、20代男性の30%がほぼ毎日マスターベーションする

2010年ジェクス携帯サイト調査。399名。

16~19歳男性の22%はほぼ毎日オナニー

「あなたの過去1年間のマスターベーション(オナニー、自慰)頻度はどのくらいですか」に対する16歳~19歳男性の回答。

20代男性は月平均で11回マスターベーション

「この一ヶ月でどの程度マスターベーションをしましたか?」

男性の平均値は6.5回、それに対し女性の平均値は0.9回となり、男女に大きな差が出ました。年齢別に見ると20代が6.7回と多く、20代男性の11.1回が最大値を示しました。都道府県別では秋田県が5.6回でTOP、最も少ないのは福井県の2.8回でした。

自分の部屋以外ではトイレや風呂でのオナニーが定番

「あなたはどこでマスターベーション(オナニー、自慰)をしたことがありますか。あてはまるものを全てお選びください」

回答結果上位5件

日本人男性は海外に比べてセックスは少ないのに、オナニーの頻度は高い

2005年のDurex Global Sex Surveyという調査では、日本人では20歳から69歳までの7,710人の男性からの回答が集計・検討されました。これによると射精を伴うセックスの頻度は平均月2回とされ、国際的みても非常に少ないとされます。
一方で日本人男性の射精を伴うオナニーの頻度は月あたり5.6回と、セックスの3倍弱に及ぶ事が判明しております。オナニーとセックスを合算した性的活動の平均回数は7.6回となり、 これは他国の平均に比較してさほど大きな差異ではなくなります。

若者のオナニー経験率は落ち始めている

「あなたは、自慰(マスターベーション、オナニー)をしたことがありますか。」

「ある」(2005年調査まで)、「1か月以内に経験がある」及び「経験はあるが、ここ1か月はしていない」(2011年調査)と回答した男子の学校種別割合。調査対象に中学生を追加した1987年(第3回)調査以降の数値。
射精経験率と同様、1999年までの調査で経験率が高まる傾向を示し、その後は低下に転じている。

2.男性の自慰の方法

マスターベーションの方法

出典 北村邦夫 「思春期総合保健対策に関する研究」

決まった方法があるわけではありません。自分の体を自分でさわって、いい気持ちになることですから、人によってどこが気持ちいいか、どうすれば気持ちいいかは違います。
普通はペニスを手で軽く握って往復運動することが多いようです。そして、快感が高まると射精が起こります。うつ伏せになって勃起したペニスを布団との間に強く押し付けたりする方法で快感を得る方法を身につけると、実際の性行為で女性の膣からの刺激では射精ができなくなることがあります。
マスターベーションをする時はこんなことに注意してください。

・自分がゆったりとした気分になれる場所と時間を選びます。
・ほかの人に見せたり、強要したりしないでプライベートに行ないましょう。
・性器は傷つきやすく、デリケートですから、やさしく扱うようにしてください。
・勃起したペニスに無理に力を加えると海綿体が折れることがあり、緊急手術が必要になります。

オナニーの方法

陰茎を軽く握り、上下にピストン運動を行い、乳首や陰嚢も快感が得られるのであれば別の手で刺激を行う。亀頭をやわらかいもので刺激したり布団に押し付けたりして刺激する場合もある。このピストン運動を機械的な運動の類似性から「自家発電」と形容することがある。中には性具であるオナホール(女性器を模したものやTENGAなど)を使用する人もいる。陰茎の包皮は亀頭を保護する膜なので、包皮を被せたまま刺激するケースも多い。刺激を与え続けるとオーガズムに達し射精に至る。
性的興奮を高めるため、エロ本・アダルトビデオ・アダルトサイト・アダルトアニメ・アダルトゲームなどを視聴して行うことが多いが、性的対象の裸体や性的行為などの空想だけで行うこともある。これらをスラングで「オナペット」や「オカズ(おかず)」という。
射精にいたるまでの時間は、個人や状況によって異なり、すぐに射精する者から2時間以上かける者もいる。

アメリカには自分でフェラする男性もいる

出典 シュアー・ハイト 「ハイト・リポート男性版 下」

1970年代後半に行われた男性へのアンケート調査。回答者7,239名、14歳から97歳、22~54歳が75%。既婚者62%、同棲6%、独身21%、離婚9%、死別2%。

「マスターベーションの方法」

ペニスを手で刺激       82%
うつぶせでベッドに擦りつける 15%
シャワーなど水流でマッサージ   0.5%
自分でフェラチオ         0.5%
マスターベーションはしない   1%

ペニスをしごく以外の楽しみ方

出典 シュアー・ハイト 「ハイト・リポート男性版 下」

1970年代後半に行われた男性へのアンケート調査。回答者7,239名、14歳から97歳、22~54歳が75%。既婚者62%、同棲6%、独身21%、離婚9%、死別2%。

「マスターベーションの時、ペニスの刺激以外に何をする」(複数回答)

体全体を愛撫    時々  17%
          いつも 24%
陰嚢と睾丸を撫でる 時々  19%
          いつも 18%
肛門への挿入    時々  10%
          いつも 14%
乳首を愛撫           7%

3.男性用の自慰グッズ

ペニスを挿入し、自分でスライドさせて快感を得るもの。自慰グッズとしては最も一般的。
シリコン、PVC、エラストマーなどの弾力性のある材料を成型して、膣や口内に近い性感が得られるように作られている。
写真のようにペニス挿入口には女性器や肛門、口などを模すのが普通だが、リアル過ぎる女性器は国内では猥褻品として規制される。

オナホールにモーターを搭載したもの。震動、ピストン運動、回転、吸着など、ペニスを刺激するためのいろんな方式がある。
電動であるから強弱調整や動作方向の切替などが可能であり、複数の機能を合わせ持つ高級品もある。
乾電池仕様のものからUSB供給、家庭用電源仕様まで強力で長時間の使用に耐えるものも造られている。

等身大の女性の人形で乳房が形作られており、口、膣、肛門の位置にはペニス挿入用の穴が設けられている。単にペニスを刺激して快感を得るだけでなく、女性を抱く喜びをも味わうことができる。
昔は写真のようにビニール製で空気を入れて膨らませるものが一般的であり、造りがチープで使用感もいまひとつだった。
近年はぬいぐるみや抱き枕などにして内部を充てんしたり、成型ウレタンを使うなどして女体としてのリアリティを高めたものが増えており、ペニス挿入部分にはオナホールを装着できるものもある。

ダッチワイフの一種であるが、全身にシリコン素材を使い可動式関節でポーズを取らせられるなど、非常にリアリティの高いものを、特にラブドールと呼んでいる。
性器や肛門を備えているのはもちろんであるが、あまりにリアルなものは猥褻物として国内販売や持ち込みが規制される。そのため、性器部分はシンプルな形状にしておき、別途オナホールを装着できるようになっているのが普通。
乳房や肌の硬さなどが実際の女体に近づくよう、材料や構造が工夫されており、抱き心地は非常にリアルとされる。
人形を超越したリアルさとポーズを付けられることから、単に性具として使うにとどまらず、着せ替えて遊んだりイスやソファに座らせて鑑賞する人も多い。

もともとは前立腺障害者用に医療機器として開発されたもので、肛門から挿入すると大腸壁を介して男性の前立腺に届く形状になっている。
開発時の名称からエネマグラと呼ばれることが多い。
この刺激でドライオーガズム(射精を伴わない絶頂感)が得られるとされるが、快感を得るには慣れや工夫が必要。

肛門に挿入して快感を得るもの。写真はアナルプラグ型だが、連続球型やストレート型など、形状は多彩ではあるがペニス型は稀。
女性用の膣バイブレータよりも細く、肛門への没入防止用にツバが設けられているのが特徴である。

左:まくわ瓜。片側を切って種を出す。
中:こんにゃく。口を開け、湯で人肌に温める。
右:吾妻形。ビロードの柄袋を裏返したもの。

4.オナホールを自作する男たち

好奇心旺盛な男子は手作りのオナニー道具を自分で作っています。

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