【作画崩壊、放送事故…】アニメの事件史

当時のオタクに衝撃を与えた事件の数々

更新日 2015年04月20日

tiredead さん

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「魔法のプリンセス ミンキーモモ」最終回轢死事件

「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の最終回で、ヒロインのモモが突然トラックに撥ねられて死んでしまった。それまでの子供向けらしいファンシーなアニメの雰囲気を引き裂く急展開に、視聴者の間では衝撃が走った。

一説には「ミンキーモモ」はスポンサーである玩具会社の一存で打ち切られることになったらしく、それに憤慨したスタッフが皮肉を込めて作ったと言われている。モモを撥ねるのは玩具を輸送中のトラックだが、これにも「玩具(スポンサー)がモモを殺した」という皮肉を暗示しているとする説がある。
また問題のスポンサーは「「ミンキーモモ」は玩具を売るための宣伝番組」と言い放ち、スタッフから顰蹙を買っていたとも言われている。

「鎧伝サムライトルーパー」第17話二重放送事件

「鎧伝サムライトルーパー」の第18話放送日、のはずが、何故か先週放送したばかりの第17話が再放送されてしまう。テレビ局の担当者が放送済みの第17話のテープを第18話のテープと間違えてそのまま放送したのが原因。翌週にはお詫びのテロップが表示された。

「美少女戦士セーラームーン」戦士死亡事件

「美少女戦士セーラームーン」の最終回を目前に控えた第45話で、セーラームーンと共に戦ってきたセーラー戦士4人が次々と敵に殺された。大人をも驚愕させるこの展開に、メインターゲットの女児らは本当の親友を失ったかのような大きなショックを受けた。

当時「セーラームーン」は九割方の女児が視聴していたといっても過言ではなく、大人にもその名が知られる人気番組だった。それ故に放送終了後の反響は大きく、テレビ局に抗議の電話が殺到した他、新聞各紙には「放送を見た娘がショックで体調を崩した。子供向けの番組で残酷なことをしないでほしい」と苦言を呈する投書が掲載された。

「シティーハンター」尊師サブリミナル事件

「シティーハンター3」第11話で、オウム真理教事件の首謀者「麻原彰晃」の顔写真が一瞬だけ映った。これをTBSがサブリミナル効果を狙ったものと指摘したのをきっかけに番組と放送局(日本テレビ)に批判が集中した。顔写真が映った原因は、スタッフがたまたま持っていたオウムのチラシをお遊びでセル画に混ぜたからだった。

実は問題の第11話が放送されたのはオウム事件発覚の6年も前。当時のオウムは見せ物小屋のような存在で、凶悪事件を起こすような組織とは考えられていなかった。物語中に無関係の映像が一瞬だけ映るお遊びも、当時ほぼ全てのアニメで行われていたポピュラーな手法で、指摘されたような心理効果を狙ったものでもなかった。
以上を知る人々からは「TBSの批判はこじつけだ」と番組と放送局に同情する声もみられたが、オウムの前代未聞の凶行に震撼していた世間では看過されず、以降のアニメでこのお遊びがみられなくなる原因になった。

しかしその数日後、批判の先陣を切っていたTBSの報道番組の中でオウム関係者の写真を使ったサブリミナル演出があったことが発覚し、「シティーハンター」への批判が全てTBSに返される結果になった。さらに後日にはマスメディア史上最悪の不祥事「TBSビデオ事件」が露呈する。

オウム真理教事件・・・新興宗教団体オウム真理教が起こした一連の凶悪事件を指す。特に坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件の3つが有名。

麻原彰晃・・・オウム真理教設立者で一連の事件の首謀者。信者からは尊師と呼ばれていた。

サブリミナル効果・・・一瞬の間に映った映像が潜在意識に深く刷り込まれるとする心理効果。簡単に言えば洗脳の一種だが、その効果を立証する確かなデータはない。

TBSビデオ事件・・・オウムを批判する坂本弁護士の映像をTBSがオウムに提供した事件。一連の事件の引き金になったと言われる。

「新世紀エヴァンゲリオン」最終回崩壊事件

高いクオリティのアニメーションと斬新な演出で注目を浴びた「新世紀エヴァンゲリオン」の最終回は、明らかに手の抜かれた映像と前回までの内容を一切無視した意味不明なストーリーで、視聴者を唖然とさせた。「無責任なスタッフが作品を放り投げた」と怒りの声も出たが、それ以上に多かったのは「これは深いメッセージを隠すためのあえての演出だ」とメッセージを読み取ろうとする議論や考察だった。

しかしその真相は「制作費が底をついて行き詰まったから」という単純なもので、一部視聴者が求めた深いメッセージは全くなかった。庵野秀明監督は、予算不足で崩壊しただけの最終回から意味を抜き出そうとする視聴者に冷ややかな視線を向けていたとか…。

「ポケットモンスター」ポリゴン事件

「ポケットモンスター」第38話の放送終了後、番組視聴者700人以上が体調不良または意識不明となり次々と病院に搬送された。放送局(テレビ東京)が番組を調査した結果、番組内の光を点滅させる演出が光感受性発作を引き起こさせたことがわかった。

光感受性発作・・・視覚に過度な光刺激を受けたことで脳に異常が生じ、吐き気やめまいなど様々な体調不良が起きる症状。

この演出は「パカパカ」と呼ばれるもので騒動以前にも複数のアニメで使われていたが、問題の第38話ではバーチャルな世界を演出するために過度に使用されたこと、「ポケットモンスター」が当時爆発的な人気があったことが重なり被害が拡大してしまった。さらに暗所や至近距離でのテレビ視聴も原因の一つといわれたため、これ以降のアニメ番組では「部屋を明るくして、テレビから離れてみてね」のテロップが流れるようになった。

この話のメインキャラクターだったポリゴンは騒動の代名詞になってしまい、その後のアニメでは存在を無視(黒歴史化)されている。しかし直接的な原因と指摘されたシーンにはポリゴンは映っていない。

「カウボーイビバップ」不完全放送事件

「カウボーイビバップ」第1話放送日のはずが、何故か画面上には第2話を意味する「Session #2」の文字が。さらに続く本編では不自然な光や影が散見され、視聴者を戸惑わせた。

原因は「カウボーイビバップ」が全26話の構成で制作されていたにも関わらず、13話分の放送枠しか確保できなかったため。さらに当時はドラマ「ギフト」の影響で若者の間でバタフライナイフが流行しており、それを凶器とした一部少年による凶悪事件がクローズアップされていた。その流れで各テレビ局に自粛ムードが生まれ、アニメでも女性の肌や凶器が映る場面が光や影でぼかされるなどの過剰な修正が行われるに至った。

放送局(テレビ東京)は半年前に「ポケットモンスター」のポリゴン事件を起こしたばかりだったことから、アニメの放送に神経質になっていた可能性も指摘されている。

「ロスト・ユニバース」ヤシガニ事件

「ロスト・ユニバース」第4話の放送時間に流れたのは、児童が描いたような粗い絵のキャラクターが奇妙な動きを見せる稚拙なアニメだった。制作決定から放送開始までに十分な準備期間を設けられなかったことに加え、作業のリテイクなどでスケジュールが極端に圧してしまったのが原因とされる。

いわゆる作画崩壊の元祖とも言うべき騒動で、サブタイトルが「ヤシガニ屠る」だったことから「ヤシガニ事件」と呼ばれている。転じて似たような稚拙なアニメを意味する言葉としても広まった。

出典 YouTube

問題の放送の一部。

「ガンドレス」未完成映画上映事件

アニメ映画「ガンドレス」を見ようと訪れた劇場で入場券よりも先に渡されたのは「劇中に不完全な部分があることを承知した上でご観賞ください」とする注意書き。入場した先には、ベタ塗りと静止画が乱発する奇天烈なアニメを映すスクリーンがあった。

制作スタジオが予算の大半を自社の負債返済に当てたため制作費不足に陥った他、下請けの発注先が見つからないなどのトラブルから制作が凍結。未完成のまま公開日を迎えるのが明らかだったにも関わらず、製作委員会が公開を強行した結果起きてしまった珍事。ほとんどの劇場では閑古鳥が鳴いていたが、一部では騒ぎを聞きつけた人々の失笑が響いていたとか。

監督を務めた谷田部勝義は後年になって「ひどい目に遭いましたよ」と述懐している。

「千と千尋の神隠し」DVD赤色事件

大ヒット長編アニメ映画「千と千尋の神隠し」DVDの発売直後、販売店や製造元に「劇場で観賞した時よりも画面が赤い」という苦情が多数寄せられた。製作元(スタジオジブリ)は「正常な色彩調整の結果にできた画面で、これが最高クオリティの画面」とコメントし、交換、返金、修正などは行わない構えを見せた。

社会現象ともいえるほどの話題を呼んだ人気作のトラブルとあって、各メディアでも大きく取り上げられた。さらにその後、製作元のコメントに納得できなかった一部購入者が販売元(ウォルト・ディズニー・ジャパン)を提訴(後に和解)し、裁判所をも巻き込んだ問題に発展した。

「らいむいろ戦奇譚」サンテレビ夕方放送事件

新番組「らいむいろ戦奇譚」の放送時間が告知された。アダルトゲームが原作となることを配慮して多くの放送局が24時以降の放送を報せる中、なにを思ったかサンテレビ(神戸)のみ月曜夕方6時から放送すると宣言。

「さすがに夕方に放送するのはまずいのでは?」と危惧する声をよそに、サンテレビは予定通りの放送を開始。しかし案の定お茶の間を凍り付かせる性描写が流れてしまい、放送局に苦情が殺到した。

サンテレビの弁明によると、この時間帯以外に放送枠を確保できなかったのが原因。

「機動戦士ガンダムSEED」公式ネタバレ事件

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